
2025.9.7日
SCOOLエクスペリメンタル・ラボ VOL.1
花形槙+吉田萌《ハイパー・テクスチャ・リンク》
出演
花形槙+吉田萌
日程
9/7(日) 17:00開演
料金
予約 2,000円
当日 2,500円
〈ハイパー・テクスチャ・リンク〉とは、視覚的官能の質感=ハイパー・テクスチャを探求する極私的な感覚回路を、観客の感覚へと接続する実践である。
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たとえば、グラスを「舐めるように見る」とき、視線はグラスという意味や機能の枠を離れ、輪郭にある光の反射や表面の歪みのなかへと没入していく。このとき、グラスはもはや「グラス」ではなく、微細な肌理の宇宙——〈ハイパー・テクスチャ〉となる。
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このような私的で感覚的な体験を他者と共有するために、プレイヤーはカメラを頭部に装着し、その映像が映るヘッドマウントディスプレイを被る。この状態で物質の内側に入り込み、ハイパー・テクスチャを探求する。同時に、その映像はプロジェクターに投影され、観客はプレイヤーの一人称視点をそのままに見ることができる。観客はこの一人称の視覚を通して、プレイヤーの感覚回路の内側へと〈リンク〉する。
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こうしてプレイヤーの身体は、感覚を共有するための接続点——〈ハイパー・テクスチャ・リンク〉として機能し始める。
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※上演後ポスト・トーク
《ハイパー・テクスチャ・リンク》とは何か?
聞き手:桜井圭介(SCOOL)
予約方法:
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花形槙
1995年東京都生まれ。パフォーマンス、メディアアート、現代美術などの領域で活動。テクノロジカルに加速する資本主義社会において「私」であること、「人間」であることが揺らぐリアリティのもと、通信システム、ウェアラブルデバイス、義肢装具といった身体と世界とを関係づけるテクノロジーに着目し、現代における〈人間性の捻転〉を試みる。主な発表に「技術的嵌合地帯-CHIMERIA」(WHITEHOUSE, 東京, 2025)、「MOTアニュアル2023」(東京都現代美術館, 東京, 2023)、「Taipei Arts Festival」(Taipei Performing Arts Center, 台北, 2023)など。
photo by 太田琢人

吉田萌
1999年福岡県生まれ。パフォーマンス、演劇などの領域で活動。武蔵野美術大学卒業。現代社会において断片化され、失調していく身体を可能性として捉え、あらゆる事物の運動の起点となる〈メディア - 装置〉としての身体を再構築することを目指す。主な作品に『壁あるいは石、平たいメディウム』(2020/2024)、『ヴァカンス』(2024, KIAC アーティスト・イン・レジデンス プログラム, 豊岡演劇祭フリンジ)がある。俳優としては関田育子、バストリオ、マレビトの会等に出演。
photo by souta kasahara
SCOOLエクスペリメンタル・ラボ
SCOOLのプログラム・ディレクターが気になる&それが何だかまだよくわかっていない実践を行っているアーティストを招き、可能性を探るシリーズ。今後随時開催の予定。