グループ上映会「発光ヵ所」

2024.3.8 - 3.10

グループ上映会「発光ヵ所」

青石太郎 清原惟 久保心花 濱名篤史

出演

青石太郎、清原惟、久保心花、濱名篤史

日時

3/8(金)18:00 - 21:30
3/9(土)11:30 - 21:30
3/10(日)10:30 - 21:30

料金

前売券・当日券一律
各プログラム定員:25名 ※先着順
1プログラム 1,500円
2プログラム目以降 1,000円

U25割(25歳以下)
1プログラム 1,200円
2プログラム目以降 800円

3.8 FRI18:00 - 21:30
3.9 SAT11:30 - 21:30
3.10 SUN10:30 - 21:30
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☆上映後トークについて、内容変更のお知らせ(更新:2024-03-09)
※諸事情により、清原惟さんの登壇はキャンセルとなりました。大変申し訳ございません。
[S]上映後…青石太郎・久保心花・濱名篤史 によるトーク

<チケット取扱い>
☆当日券について(更新:2024-03-09)
当日券を数枚ご用意します。
販売は、該当プログラム上映当日の10:30より、会場にて行います。
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※以下の回は、当日券も売り切れになりました。
16:00- [B]清原惟《A Window of Memories》(67分, 2023年)
19:00- [S]特集:短編プログラム​​[◆上映後トークあり]

青石太郎・清原惟・久保心花・濱名篤史は、グループ上映会「発光ヵ所」をSCOOLにて開催します。上映会「発光ヵ所」は、普段個々人として制作活動する4人が〈いかにして映画はつくられるのか/つくるのか〉といった関心に基づき企画されました。作品の併映や、そこから生まれる対話を通して〈映画のつくりかた〉について再考する場を設けます。

<ステートメント「映画のつくりかた」>
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対象へとカメラを構えて、待つ。記録されたものたちをタイムラインに並べてみると、フレームの繋ぎ目から物語のかけらのようなものが溢れてくる。それは私たちの目下で蠢いているもの…見、聴こえるものたち、かつてそこにあったもう見ることのできない出来事、歴史をよりどころにしている。
しかし、そうして汲み取ったかけらを継ぎはぎしながら、いかにして一つのかたちへと(時には一つでなくても良いと思うのだが)まとめればよいのか。かけらが作品に至るまでの道すじは、それぞれが自らのために見繕わなければいけない。残念なことにその方法とは誰も教えてくれないけれど、他者の作品の内にあるつくりかたへと触れることは、あなた/わたしにとっても何かの手立てとなるかもしれない。
だからこの上映会では(完成品としての〈映画〉についてよりも)完成の手前のための対話がしたい。それぞれの映画のつくりかたへと向かって、互いの作品を照らし合わせるなかでわたしも出来る限り応えたいと思っている。
映画の正体って何なのことなのか、ほんとうのことはずっとわかっていないのだけど、ひとまず自らの一番手元にあるもの、〈つくりかた〉から考えてみれば、ヒントが自ずとやってくるかもしれない。
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(文:濱名篤史)

<上映スケジュール>(プログラム内容は下記詳細)
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3月8日(金)
18:00- 開場 ※ドリンクの購入が可能です
19:00- [O]オープニング上映:青石太郎《時空は愛の跡》(158分, 2018年)
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3月9日(土)
11:30- 開場
12:00- [A]濱名篤史《十月》(52分, 2023年)
14:00- [S]特集:短編プログラム(65分)
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16:00- [B]清原惟《A Window of Memories》(67分, 2023年)
17:50- [C]久保心花《あなたの目の電気》(40分, 2023年)
19:00- [S]特集:短編プログラム(65分)[◆上映後トークあり]
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3月10日(日)
10:30- 開場
11:00- [C]久保心花《あなたの目の電気》(40分, 2023年)
13:00- [S]特集:短編プログラム(65分)
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15:00- [A]濱名篤史《十月》(52分, 2023年)
17:00- [D]青石太郎《Lilypop》(103分, 2022年)
19:00- [S]特集:短編プログラム(65分)[◆上映後トークあり]
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◆トークライブ
9日(土)19:00-、10日(日)19:00-の上映後は参加作家によるトークあり
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☆上映後トークについてのお知らせ(更新:2024-03-06)
トークについて詳細が決定いたしましたので更新します。以下の通りです。
・3/9(土)19:00-[S]上映後…青石太郎・清原惟・久保心花・濱名篤史 によるトーク
・3/10(日)19:00-[S]上映後…青石太郎・久保心花・濱名篤史 によるトーク
※清原惟は3/9(土)19:00-[S]上映後のみトークに参加いたします。10(日)は他映画祭に参加予定のため欠席とさせていただきます。
※トークは予定する内容より急遽変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
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<上映プログラム>
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・特集上映
[S]短編プログラム(65分):
青石太郎《手の中の声》(18分,2022年)+清原惟《網目をとおる すんでいる》(15分, 2018年)+久保心花《一緒に遊ぶ時間だよ》(15分, 2024年)+濱名篤史《一日と夜》(15分, 2024年)
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・個人プログラム
[O]青石太郎《時空は愛の跡》(158分, 2018年)※オープニング上映
[A]濱名篤史《十月》(52分, 2023年)
[B]清原惟 《A Window of Memories》(67分, 2023年)
[C]久保心花《あなたの目の電気》(40分, 2023年)
[D]青石太郎《Lilypop》(103分, 2022年)

<チケット予約・購入方法>
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予約方法・お支払いについて:
ご覧になるプログラムのチケットをPeatixにてご予約ください。
チケット料金のお支払いは当日現金にて承ります。
複数のプログラムをご覧になる場合、2プログラム目以降が割引価格になりますので、同じ名前でご入力ください。
U25割を適用される方は当日に身分証明書の持参をお願いいたします。
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予約リンク:
https://hakkokasho.peatix.com
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※ご不明点などは hakkokasho@gmail.com までお問合せください。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、必ず事前にご一報ください。
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☆当日券について(更新:2024-03-06) 
予約満員の回も、当日券を数枚用意します。
販売は該当プログラム当日の10:30より、現地にて行います。

<上映作品紹介>
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個人プログラム:
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[O] 《時空は愛の跡》 2018年 / 158分
出演:羽蚋拓未、矢野百合佳、岡崎洵、藤田恵実
この家では3人の男が共同生活をしていたが、それぞれは恋愛のトラブルを深刻化させ今は異なる時空間を生きている。荒んだ家にひとりの女性が住処を求めて訪ねてきた。新しい関係のもとで賑やかな時を取り戻しつつ、同時に始まる想いのすれ違いが、この家の時空を歪め始める。(そんな)芝居をしながら寝泊まりし、この家でひたすら一緒に過ごす5日間。仲の良い4人に私は介入し、物語に乗せて、家を飛び出し山に行く。その場その人の、交換できない唯一性を忘れないための映画。
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[A] 《十月》 2023年/ 52分
出演:神嶋里花、藤江琢磨、樹、村上由規乃
同じ大学に通っていたコウ・カイ、咲子と圭は、最年長のカイが卒業直後に渡米したことをきっかけにして互いに疎遠になる。ある年の10月、カイが一時帰国のため日本に数週間だけ滞在することになり、4人は再会する。停滞していた時間が再び回転しはじめる。
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[B] 《A Window of Memories》 2023年 / 67分
出演:小山薫子、坂藤加菜
父方と母方の祖母ふたりの語りを元にしたテキストを、祖母たち自身とつくり、俳優たちが朗読という形で語り直していく。いずれ消えてしまうかもしれない人生の記憶を、見も知らない他者と共有する方法について考察する。
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[C] 《あなたの目の電気》 2023年 / 40分
出演:植松優、鎌田らい樹、鎌田恋華、宮原朝哉、園田紀代子
美容医療だけが急速に発展し、人々は若く美しい身体に見合う精神を求めるようになる。今では記憶を操作することで、精神のアンチエイジングすらも可能となった。そんな世界に抗って暮らす青年と老婦人。老婦人には記憶障害が現れ始め、ついに彼女は自らを少女だと思うようになる。医院では、ある少女が診察を受けており、少女は医院を抜け出して家に帰ることを望んでいる。
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[D] 《Lilypop》 2022年 / 103分
撮影:北尾和和弥、藤田恵実
出演:鈴木理利子、渡邉龍平、松下絵真、秋田海風
美大生のりりかは写真を通じて疎遠になっている親友の分身と出会う。分身との交流は新たな出会いや別れを生み、その中でりりかは自分のポップな愛の意義を確かめていく。実在の美大生達の新奇な関係性に魅了されこの映画は始動したが、常に変化していく関係を追いかけるような撮影で、現実と物語が競争していた。映画は嘘でもありのままでもない形で、人と人が時空間を共にすることの喜びと困難について探究する。
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短編プログラム:
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[S] 《手の中の声》 2022年 / 18分
撮影:宮川玄
出演:神田萌果、長瀬悠希
「至るところで 心を集めよ 立っていよ」 山に籠ったゆうすけから本を送ってほしいと聡子は指令を受けた。聡子はゆうすけに宛てる手紙の言葉が見つからない。思い出と共にかつて集っていたアトリエに向かうと、そこには恋に悩むみきおがいた。みきおの言葉と自分の想いが交錯したとき、部屋に予期せぬ訪問者が。会えない人への想いが見出す、開かれたメッセージたち。
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[S] 《網目をとおる すんでいる》 2018年 / 15分
出演:坂藤加菜、よだまりえ
河原でみつけた透明な家に住む「誰か」のことを想像するふたりの女性。物語が先行するのではなく、集まって、共に過ごすことの経験から生まれた作品。
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[S] 《一緒に遊ぶ時間だよ》 2024年 / 15分
声の出演:岡内咲良、見城貴大
女が恋人に知り合いの話を聞かせている。その知り合いは「隕石に当たるような死に方」を探しているという。心から真剣に生きることができたら、すばらしい人になれるのか。長い旅の記録と男女の音声によって語られる、ある一つの人生の話。
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[S] 《一日と夜》 2024年/ 15分
出演:永遠、白尾芽、長本凛
ベルリンに一年滞在することを決めためいは、その間、友人である春に部屋を又貸しすることに決める。12月のとある日、引き渡しのために再会した二人は見覚えのある顔を見る。

お問い合わせ:
発光ヵ所
hakkokasho@gmail.com

青石太郎

映画作家。武蔵野美術大学卒業制作「PLEASE PLEASE ME」(2012)が第34回PFFぴあフィルムアワードにて日本ペンクラブ賞を受賞。その他、第9回大阪アジアン映画祭・特集上映 (2014)、イメージフォーラム・ヤングパースペクティブ (2014、2017)などで作品を上映。主な過去作「自由」(2014)「時空は愛の跡」(2018)「Lilypop」(2022)など。イメージと世界の再交流に向けて。映像における多義的な「虚実」について、カメラを介したお互いにとって真に切実な理由でその境界の引き直しをすること。他者や世界に物語を宛て、その時生じる(抵抗)力が拓いていく世界へ、カメラを持って出かけること。

清原惟

映画監督、映像作家。武蔵野美術大学卒業、東京藝術大学大学院映画専攻修了。17歳のときはじめて友人と映画をつくってから今まで、映画や映像をつくりつづけている。監督作『わたしたちの家』と『すべての夜を思いだす』がそれぞれベルリン国際映画祭フォーラム部門をはじめとした様々な国際映画祭で上映される。ほかの活動として、土地やひとびとの記憶について、リサーチを元にした映像作品を制作している。『すべての夜を思いだす』は3/2より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開予定。

久保心花

2000年生まれ。映像作家、脚本家。武蔵野美術大学映像学科卒業。卒業制作の中編作品「あなたの目の電気」(2023)は武蔵野美術大学 卒業制作優秀作品展にて上映。

濱名篤史

2000年生まれ。兵庫県出身の映画監督・映像作家。東京在住。武蔵野美術大学映像学科卒業。これまでの作品に短編「(There, There)」(2021),「ある次第」(2022), 中編「十月」(2023)など。