交換レジデンスプロジェクト vol.1<br>ーないことがあることー

2023.10.13 - 10.14

交換レジデンスプロジェクト vol.1
ーないことがあることー

プロジェクト・ユングラ

日程

10/13(金)14時☆ / 18時★
10/14(土)14時○ / 18時●

トークゲスト:
☆13日14時 岩渕貞太(振付家・ダンサー)
★13日18時 あおい@仲良くなる相談室(相談員)

◯14日14時 記録映像撮影あり。囲み席であるため、観客が映像に映り込む場合があります。予めご了承ください。
●14日18時 記録写真撮影あり。囲み席であるため、上演中に撮影者が見切れる可能性があります。予めご了承ください。

チケット

予約:一般 3,000円 / U25 2,500円
当日:一般 3,500円 / U25 3,000円
※各回定員30名

10.13 14:00☆18:00★
10.14 14:00◯18:00●
  • 30分前より開場
  • 上演予定時間 約90分
  • 各回終演後、トークあり
CLOSE

スタジオ「ユングラ」と他のオルタナティブスペース間でアーティストを交換し、互いの場所でのリサーチを元に新たな作品を制作・発表する、交換レジデンスプロジェクトが始動します。第一回目は、山口県山口市で16年活動を続けている「スタジオイマイチ」と連携し、東京から山川陸が山口のスタジオイマイチで、山口からイフクキョウコ・大脇理智が東京のユングラでリサーチを行い、二つの場所から作られた二つの作品を、SCOOLにて発表します。
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好きな場所、繰り返し足を運ぶ場所、居やすい場所があるとしたら、それは何が要因なのでしょうか。内装や設備、広さなどの物理的な条件はもちろん、その場所の“雰囲気“のようなものに自分が適合するかどうかにも左右されるでしょう。
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場所の“雰囲気”とは、言語化・意識化されないものも含めそこに働いている様々な規則、ルールの集合体であると、仮定してみます。この場では何が可能で、何が不可能か、何が好ましく、何を避けるべきか。目には見えないが存在している行動規則のようなものを、私たちはある“雰囲気”として感知し、そこでの自分の可能な振る舞いを想像することで、場所と自分の関わり方を選択しているのではないでしょうか。
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今回それぞれのアーティストは、それぞれの場所に「ない」ようで「ある」ルールや規則を観察し、それを身振りや言語に置き換えたり、新たな規則を考案したりすることから、その場所に新たな“雰囲気“を付加することを試みます。

プロジェクトの流れ:
2023年
7月1日~7月8日 スタジオイマイチ(山口)にて山川陸の滞在制作
8月14日~21日 ユングラ(東京)にて、イフクキョウコ・大脇理智の滞在制作
10月13日〜14日 SCOOL(東京)にて、2作品の発表

「応答1」
演出・出演:山川陸
装置:梅原徹
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「応答2」
振付:イフクキョウコ
リサーチ・装置・振付:大脇理智
出演:イフクキョウコ、神村恵
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音楽・音響:土屋光
照明:中山奈美
宣伝美術:松本直樹
記録写真:前澤秀登
記録映像:日景明夫
企画制作:神村恵
制作協力:SCOOL
主催:プロジェクト・ユングラ
会場協力:スタジオイマイチ、ユングラ
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]、公益財団法人セゾン文化財団

予約方法:
※「10/13(金)18時」の回は定員に達したため予約受付を終了しました。当日券は3席程度ご用意いたします。
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info@scool.jp にてメール予約受付。
※件名「ないことがあること」本文に「名前」「電話番号」「ご希望の日時」「枚数」をご記入ください。複数名でご予約の場合、全ての方のお名前と連絡先をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。

お問合せ:
プロジェクト・ユングラ
studio.yungura@gmail.com

イフクキョウコ

ダンサー。スタジオイマイチメンバー。ジャイロキネシス®認定トレーナー。
幼少より日本各地を点在し、2012年より山口在住。2005年福岡でコンテンポラリーダンスに出会い踊り始める。現在山口のスタジオイマイチを拠点にダンスを踊ったり教えたりする日々を送る。
ダンサーとして、音と身体の関係性をテーマに、音楽家内橋和久氏のCD「flect」全曲に振り付けるソロプロジェクトを随時発表し、2022年完結した。またこれまで即興イベントに多数参加、その時その場で瞬時に立ち上がっては消えていく身体のあり方を探っている。
ダンサー活動とは別に、スタジオイマイチでの主催企画や、ダンスイベントなどのプロデュースやコーディネートをしている。過去に行ったダンスイベント「ご近所計画」では、コンテンポラリーダンス、演劇や音楽などのパフォーマンスをただ上演するのではなく、地域を巡回し各地のオルタナティブな会場で、従来の形にとらわれないダンスやパフォーマンスがたちあがる場/空間を意識し、パフォーマーと観客の交流を密に図る場をつくりだした。
https://kyokoidance.com/

大脇理智

映像エンジニア | メディアトゥルグ | ボディーワーク
1977年生まれ。2000年東北芸術工科大学デザイン工学部映像コース卒業。大学在学中から映像エンジニアとして所属していたアーティスト・グループ「ダムタイプ」のメンバーとして、「memorandam」などのワールドツアーに参加。2004年より山口情報芸術センター[YCAM]・InterLabメンバー。映像エンジニア、メディア・テクノロジーと、身体表現の二つの領域に対する専門性を活かし、制作現場におけるアイデアの深化や実現方法を提案する「メディアトゥルグ」として活躍。個人としてインスタレーションやパフォーマンス作品を多数発表。インスタレーション作品《skinslides》で、第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出(2012)。台北国際アートフェア「Jaguar Asia Tech Art Prize」(2015)を受賞、など。
http://newclear.jp/

山川陸

アーティスト、Transfield Studio 共同主宰/一級建築士事務所山川陸設計 代表
さまざまな形式で、集団で共に考える状況の設計に取り組む。近作に、土地と人の折り合いの歴史から都市を見直すツアーパフォーマンス『三度、参る』(2020)『Lines and Around Lines』(2022)。ほか、ラーニング・コレクティブ「RAU(都市と芸術の応答体)」プログラムマネージャー、作品鑑賞を通じて福祉施設そのものを考える「劇場をつくるラボ」ディレクター、相談所を運営する集まり「SNZ」など。2022年のシンガポールでのレジデンスが楽しかったので、今年もあちこちうろうろしてしまって家にいない。2013年 東京藝術大学美術学部建築科卒業。
https://yamakawariku.wraptas.site/

土屋光

三鷹のインディペンデント・スペース「SCOOL」の店長。佐々木敦主宰の音楽レーベル「HEADZ」のスタッフ。MARK、コルネリ、グルパリ、yukifurukawaなどの作品のA&Rを担当。SCOOLを主な拠点として、イベント・公演の企画・制作・音響や音楽製作などを行っている。これまでの創作として、小田尚稔、犬飼勝哉の演劇作品にて音楽・音響を担当。2022年11月に、振付家・ダンサーの神村恵、木村玲奈との共作で《Living Room / Living Sound》という音楽/ダンス作品に演出・出演で参加した。最新では、イベントスペースに携わっている音楽家の池田若菜、浦裕幸、高良真剣と共に、同じメンバーで一年ほど掛けて計4ヶ所のそれぞれ異なる環境で演奏を行っていく“4 grounds”というライブシリーズに参加している。
https://star-butternut-213.notion.site/4-grounds-8970292234a143c18f1f7a0d4f832b33

神村恵

振付家・ダンサー。2004年より自身の作品の振付・上演を開始し、国内外で公演を行う。津田道子とのユニット「乳歯」、高嶋晋一とのユニット「前後」など美術家との共同も多く、ダンスに収まらないパフォーマンス作品も発表している。近年の主な作品に、『彼女は30分前にはここにいた。#2』(2020年、国際芸術センター青森)、『新しい稽古』(2023年、BankART KAIKO)など。2022年、スタジオ「ユングラ」の運営を開始し、同時に複数のアーティストと共に「プロジェクト・ユングラ」を始動。2021年度より、セゾンフェローⅡ。
http://kamimuramegumi.info/

スタジオイマイチ

山口市にて2007年12月設立。2015年11月現住所に移転。「身体表現の実験と批評の場」をテーマに、所属するメンバーの作品制作の場として、パフォーミングアーツの発表を通した交流の場として活動している。また地域と表現の関わりを模索していく中で、誰もが楽しめるお教室シリーズや「イマイチ番地」と題したシアタースクールを実施したり、地域のお祭りでおばけやしきを出店などしている。
https://imaichi.net/