ことばの学校の放課後

欲しかったのは放課後——
＿
昨夏、映画美学校に開講した「ことばの学校」。
＿
「ことばの学校の放課後」は、その第一期生有志による、実験と交流の場です。
＿
多様なことばの紡ぎ手たちに学ぶ基礎科。4人の専任講師のもと実践的に書く演習科。Zoomの画面を開けばそこが「学校」になる、そんな学校生活に足りなかったのは、授業のあわいにある、行き帰りや始業前や放課後のような時間でした。まだ遊び足りないし、話し足りない。お互いの作品に触れながら、ずっと関わりそびれていた面々が、学校の終わりに、それぞれのことばを携えて、ここSCOOLに集います。
＿
小説、詩、批評、エッセイ、既存のジャンルに収めがたい何か、絵や写真とともに綴られた文章から、パフォーマンスまで。学校の課題として綴られた作品もあれば、本展のために新たに編まれた作品もあります。
＿
この一年、第一期生たちが培ってきた〈ことば〉の遊び場に、ぜひお越しください。
＿
「ことばの学校」第一期生有志

大いなる期待と、それと同じくらいの心配を抱えて船出をした「ことばの学校」第一期は、2022年6月をもって無事に曳航を終えた。
では、どこにたどり着いたのか？
その答えが、この展示である。
今回の企画は、映画美学校と主任講師である私は、多少のお膳立てと協力をしただけで、中身はすべて修了生たちの合議と運営によるものである。
彼ら彼女らは、一年間、さまざまなかたちで、ことばについて学んできた。
もとより何か達成されるべき目標が設定されていたわけではない。
ことばの学校で何を学んだのか、何かを学んだのかは、各自のこれからに懸かっている。
今回の試みは、ひとつの終わりであると同時に、新たな始まりでもある。
いったい如何なることばたちがSCOOLの空間を満たしているか、今から私は楽しみで仕方がない。
＿
佐々木敦

【参加作家】
浅山幹也、甘木零、石倉優、一野篤、大谷叶、カキヤフミオ、桒原里枝子、清水笹次、daiyahirokazu、高田麦、高橋慧丞、徒然雑記帖、徳永綸、中島亮二、なかむらなおき、西田祥子、西本圭佑、橋場佑太郎、原麻理子、東堤翔大、不浦暖、藤野恵子、尹恵苑

【イベント】
オープニングアクト：7月17日（日）18:00～
※受講生によるリーディングライブを行います。（事前予約制）
※東京都の新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を鑑み、17日のオープニングアクトを事前予約制に変更いたします。鑑賞ご希望の方は、以下のフォームからご予約をお願いいたします。オープニングアクトは、40分程度を予定しています。イベント中は、ご予約のない方はご入場いただけませんのでご了承ください。
＿
予約フォーム：
https://forms.gle/bmiKQkM2b5kKzusH9

後援：映画美学校
協力：佐々木敦、SCOOL

お問合せ：
ことばの学校 第一期生
kotobaenshu01@gmail.com