じっけんのじっせん

2017.7.11 - 7.12

じっけんのじっせん

~手塚夏子ワークショップ参加者による実験の試み~

出演

手塚夏子ワークショップ参加者

日程

7月11日(火)・12日(水)
両日とも18:30開演

料金

1,500円(二日連続 2,000円)+各日1ドリンクオーダー

7.11 TUE18:30
7.12 WED18:30
  • 開演の30分前から受付開始、10分前から開場いたします。
  • 「実験」の内容は両日で異なります。また、ワークショップ生に実験への参加を促される可能性があります。積極的にご参加いただけるとありがたく存じます。
CLOSE

SCOOLにて本年4月より三ヶ月にわたり行われた手塚夏子ワークショップ「体の観察/感覚の発見/視点を変える」の最終段階として、それぞれの参加者が実験を作る取り組みを発表します。参加者それぞれの今抱えている問いを実験に落とし込むこの取り組みは、物事を見る視点を変えながら今起きつつあることを映し出すメディアともなっていくでしょう。見たり実験に巻き込まれたりしながら新たな問いを生みだしつつ様々な可能性を感じさせる時間をご堪能ください。

手塚夏子ワークショップを受講してくださった方と、「じっけん」をやります。とてもとてもパーソナルな問題だったことを互いに伝え合いながら、少しずつ違った角度から検証の仕方をみんなで生み出していってる。それぞれが、共有するべくもないと思っていた問いが、様々な視点を得てゆらりと生き物みたいに立ち上がっていく。それを実感してまた新たな問いが生まれ来る。この先の未来へ、新しいメディアの可能性を突きつける現場にお立ち会い下さい!
手塚夏子

手塚夏子の言うところの「じっけん」とは何か?
_
 以前、手塚夏子と一緒にやっていた「民俗芸能調査クラブ」の「じっけん」企画で、僕が試みたのは以下のようなものだった。
 画用紙になるべく適当に染みを付ける。参加者には、その染みからどんな意味を見いだせるのかを、それぞれ読み取ってもらう。彼らは、サインペンを放り投げてつくった全くのデタラメな染みから「神聖さ」とか「楽しそう」といった、思わぬ意味を見出してしまった……。
 もちろん、嫌がらせでやっているわけではない。その時、僕は「どうして民俗芸能が生み出されるのか?」という疑問に向き合い、人間の「意味」を求めてしまう力がヒントになるのではないか? と考えていた。そんな問いを深めるために行ったのがこの「じっけん」である。
 「よくわからない」「けれども、なぜか引っかかってしまう」ということがある。どうして、無意識で感じていることをそのまま表現することができないのか? どうしたら見知らぬ人に話しかけることができるか?  とか、そういうことだ。
 普通、作家は、そんな疑問を「コンセプト」と呼び、それを「作品」という世界にして観客に提示する。
 実験とは何か? と聞かれたら、そんなコンセプトとも呼べないような問いに対し「世界」ではなく、ゆるやかな「かたち」を与える方法といえるかもしれない。
 「じっけん」は、言語にもならないような「感覚」を扱う。だから、全然洗練されてないし、とっ散らかっている。明確な答えも出ない。被験者として巻き込まれることもあるから、やる側だけでなく見る側も体力を使う。けれども、実験に参加していると、時に、作り手との間の深いコミュニケーションから、どうしようもなく個人的な感覚や問いが共有されてしまうことがあるのだ。舞台/観客なんていう枠組みでは到底不可能なつながりを見出した時、「じっけん」は「ダンス的」とも「演劇的」ともいえる不思議な喜びに満たされる。
萩原雄太(かもめマシーン/元・民俗芸能調査クラブ部長)

予約方法:
info@scool.jp にてメール予約受付。
※件名「じっけんのじっせん」本文に「名前」「電話番号」「希望日程」「枚数」をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。
※両日のご予約は二日連続の料金で承ります。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。

お問合せ:SCOOL
メール info@scool.jp

手塚夏子

ダンサー、振付家。01年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。体の観察から、関わりの観察へと移行しつつ12年までに同シリーズ6作品に突入。また、自分自身がいったい何の上に立っているのか?という問いに向き合い、民俗芸能の調査に熱中するようになる。13年から活動拠点を福岡に移しつつ、様々な場所と人との関わりを大切に活動を継続中。