2026.1.28水
作家主義のO.D.
第二回:クロード・シャブロル
出演
大寺眞輔
日時
1/28(水) 19:30スタート
料金
予約 2,000円 当日 2,500円
昨年10月に行った映画についてのトークイベント、作家主義のO.D.を再び開催します。
第2回は、クロード・シャブロル。
シャブロルは矛盾に満ちています。
その作品を見る者は、そこで描かれている主題や登場人物たちが不快で醜悪に感じれば感じるほど、その作品に深い満足を感じます。
あるいは、映画批評家としてのシャブロルは最も戦闘的な作家主義者の一人でしたが、映画作家としての彼は自らにオファーされた企画を決して断らず、その生涯に同世代でも突出した作品数の多さを誇りました。
彼はサスペンスを中心に戦争映画やスパイ映画など様々なジャンル映画を手がけ、腕の良い商業映画監督として見られることを拒みませんでしたが、同時に彼の作品には間違いなく一貫した作家性がみとめられます。
彼は女性を主人公にした傑作を何本か監督しましたが、同時に、男性的な窃視者の欲望に貫かれた作品に輝きを見せました。
結局のところ、シャブロル作品の最大の魅力とは、人間の矛盾や揺らぎへの興味であり、それらをミザンセーヌを通じて誰よりも見事に結晶化したことではないでしょうか。
そしてそれは、作家主義そのものが備える魅力でもあるように思います。
予約方法:_
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メール info@scool.jp
クロード・シャブロル(Claude Chabrol)
1930年6月24日、パリ生まれ。父親は薬剤師で、彼も薬学を専攻した。ゴダールやトリュフォーらと出会い、アンドレ・バザン時代の「カイエ・デュ・シネマ」で映画批評を書き始めた。1956年、妻の祖母の遺産を元手にジャック・リヴェットの短編『王手飛車取り』を製作。さらに自らの監督デビュー作『美しきセルジュ』を発表した。続く第2作『いとこ同士』と共に、批評的・興行的に大成功を収めた。その後も数多くの作品を発表したが、敬愛するサスペンスの巨匠ヒッチコックにならい、その殆どがサスペンスやミステリ映画であった。代表作は『不貞の女』『野獣死すべし』『肉屋』『血の婚礼』『ヴィオレット・ノジエール』『主婦マリーがしたこと』『沈黙の女』『石の微笑』『刑事ベラミー』など多数。2010年9月12日にパリにて死去。

大寺眞輔
映画批評家、早稲田大学・日大芸術学部講師、新文芸坐シネマテーク主催、IndieTokyo主催、オンライン映画塾主催、横浜日仏学院シネクラブ主催、字幕翻訳。1991年「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」でデビュー後、さまざまな雑誌・新聞・書籍などに映画評や書評などを執筆。DVDやBlu-rayのリーフレットや映画パンフレットにも寄稿多数。テオ・アンゲロプロスDVDシリーズでは、全作品に解説を書いた。テレビ出演や講演、映画祭審査員なども多数務める。千葉テレビの情報番組では、一年間レギュラー出演した。主著は「現代映画講義」(青土社)「黒沢清の映画術」(新潮社)。ジョアン・ペドロ・ロドリゲスのレトロスペクティヴを個人で独自開催したほか、ダミアン・マニヴェル作品、ジャック・リヴェット『アウト・ワン』などを自主配給ないし上映した。韓国シネマテーク主催の講演会やポルトガル・シネマテーク依頼による作家論考の執筆など、海外での仕事も多い。