2024年のゴダール・レッスン

2024.8.13

2024年のゴダール・レッスン

出演

佐々木敦

日程

8/13(火)19:30スタート

料金

2,000円

8.13 TUE19:30
  • オープンはスタートの30分前から
CLOSE

ジャン=リュック・ゴダールは、ある意味で不幸な映画作家である。影響力がある一部の批評家たちの託宣によって、よくわかってないままむやみと崇められるか、とにかく難しい、さっぱりわけがわからないとこわがられたり退けられるか、いずれかに偏ってしまっており、つまり本当はまともに評価されていない。日本では主要作品のほぼ全てが公開されてきたのにもかかわらず、2022年に91歳で安楽死を選んだあと、人々が話題にしたのは相変わらず『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』だった。
_
私はゴダールを「難しい」とは思わない。だがそれは私がしばしばゴダールを「わかる」ために必要だとされている種々の知識を備えているからではない。私は予備知識を持っていなくてもゴダールは「わかる」し「面白い」し「感動できる」と思っている。確かにゴダールであれ何であれこの世の物事を理解するのに知識は有効だ。だがそれは知識さえあれば理解できたことになるということではない。ゴダールを観るために、ゴダールと出会うために(出会い直すために)、必要なのは知識ではない。ゴダールはどうしてあのような、他の監督とはまったくと言っていいほど似ていない映画ばかり撮り続けたのか、ゴダール映画では、いったい何が起こっているのか、ちょっとした気づきや思考の転換によって、ゴダールはそれ以前とは別の、新鮮な驚きに満ちた姿を見せ始める。
_
私は過去にゴダールの名が含まれた二冊の書物ーー『ゴダール・レッスンあるいは最後から2番目の映画』『ゴダール原論』ーーを上梓し、他の著作でもたびたびゴダールを論じてきた。私の一連のゴダール論は、上記のようなモチベーションを持っていた。だがしかし、私の力不足なのか事態は一向に改善されていないようだ。相変わらずゴダールは意味もわからずスゴいとされたり冷笑気味にスルーされたりし続けている。なので私はあらためて一念発起し、万人に開かれたゴダール入門を書いてみようと思った。そういう本が必要だと思ったのである。
_
本レクチャーは、そんな来たるべき「ゴダール入門」のキックオフである。ゴダールはこわくない。むしろたのしい。ゴダールの世界に入っていくためのスターターキットを提供しよう。多くの方のご参加を願っております。
_
佐々木敦

予約方法:_
info@scool.jp にてメール予約受付。
※件名「2024年のゴダール・レッスン」本文に「名前」「電話番号」「枚数」をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。
※入場時に手指のアルコール消毒と非接触の検温をさせて頂きます。体調の優れない方、37.5度以上の熱がある方は来場をご遠慮ください。

お問合せ:SCOOL
メール info@scool.jp