2019.6.2日
こわれた家具のアーキテクツ――こわれた家具 Vol.2.0
作曲
灰街令
鍵盤
井口みな美、灰街令
チューバ
坂本光太
トーク
灰街令、伏見瞬
日程
6月2日(日)
18:30開場/19:00開演チケット
2,000円(予約・当日)
わたし(灰街令)は国立音楽大学の修士課程にて作曲を学ぶかたわら、諸々の執筆活動を行っています。
その中で音楽的テーマとして発見したのが「こわれた家具」という概念です。これは言うまでもなくエリック・サティの「家具の音楽」を参照したものですが、明確な定義はじぶんのなかにも未だみつかっていません。
ただ、すべての音楽がストリーミングサービスの影響によって潜在的に家具化する現代において、つまり「家具」と「作品」が混ざり合う世界において、その環境の亀裂に何か強烈な署名が感じとられてしまう時、19世紀に誕生した「深い」聴取とは異なる仕方で新しい「音楽」のリアリティが可能になるのではないかと考えています。
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今回の「こわれた家具のアーキテクツ」では、サティの代表作である《ジムノペディ》を断片化した演奏とドローン、そして東京のサウンドスケープを素材に、4分33秒×10の、こわれた家具の時間が設計されます。
演奏は国立音楽大学修士課程を修了したピアニストの井口みな美、同大学博士課程に在籍するチューバ奏者の坂本光太とともにおこなわれ、また終演後には、批評家であると同時に演奏・作曲活動を展開している伏見瞬とアフタートークが開催されます。
チケット予約:
https://kowakagu-architects.peatix.com/
お問い合わせ:
ash.rei.post@gmail.com
主催:灰街令
灰街令
ハイマチレイ。国立音楽大学作曲科修士2年。「こわれた家具」シリーズを中心とした作曲活動をおこなうほか、ジャンルを横断した執筆活動を展開している。
井口みな美
国立音楽大学附属中学、高等学校を経て、国立音楽大学演奏学科ピアノ専攻卒業、同大学大学院修士課程を修了。現在はソロ、室内楽、伴奏などフリー奏者として活動している。
これまでにピアノを遠藤陽子、宮下ゆかり、三木香代、渋谷淑子、中村和枝、藤田朗子、安田結衣子の各氏、室内楽を練木繁夫、今井顕、三木香代の各氏に師事。
坂本光太
チューバ奏者、パフォーマー、即興演奏家。現代・実験音楽を軸として活動する。近年は作曲家のみならず、美術家、ダンサー、詩人、サウンド・アーティストなどとの共同制作を行いチューバの新しい領域を開拓している。今までにルツェルン・フェスティバル・アカデミー・オーケストラ(ルツェルン, 2016)、メルツ・ムジーク(ベルリン, 2016)、IMPULS(グラーツ, 2017)などの国際現代音楽祭に出演。実験音楽とシアターのためのアンサンブル(EEMT)メンバー。
伏見瞬
作家、批評家。
音楽批評(インディー、ゴシック、インダストリアル、アンビエント、ノイズなど)を中心に執筆活動を行うほか、旅行×批評誌『LOCUST』編集長として、新たな雑誌のあり方を提示している。