2018.6.23土
いぬのせなか座
連続講座=言語表現を酷使する(ための)レイアウト
第一回「言葉の踊り場」
講師
いぬのせなか座
日程
6月23日(土)18:00スタート
料金
2,000円
■第一回「言葉の踊り場」
いぬのせなか座は、言語表現を基軸に置きつつ、美術・映像・ダンスなど複数のジャンルで培われた技術と思考をおりまぜ、実作と批評を交差させながら考えることを目的として、2015年に立ち上げられました。
言語表現がこれまで蓄積してきたもの、それを共同制作、日常の暮らし、そして生き死にと直結するところで徹底的に使えるものとするために、言葉が書かれ発せられるところである紙面の広がりや、言葉を読み、聞き取るいきものによる(複数の)経験が折り重なる奥行きを探っています。これまで、テキストの制作はもちろん、批評やパフォーマンス、詩歌集のプロデュースや座談会などを行なってきました。特に最近は、言語表現と芸術・生の、核をともにつなぐものとしてレイアウトという概念を置き、制作と理論を貫通するパースペクティヴをつくろうとしています(たとえば『美術手帖』2018年3月号における「現代詩アンソロジー 認識の積み木」など)。
今回はじまる連続講義では、そのプロジェクトの一環(ないしは再設計)として、毎回、いろいろな角度から議論を展開していきます。短歌、俳句、小説、詩はもちろん、自然言語処理や日記、演劇、漫画、デザイン、哲学、プライバシー……などなど。言語表現における技術と思考を、雑多であるがゆえの最短距離で浮かび上がらせ、応用可能なかたちで提示することを目指します(その過程で、できるだけ様々な批判・提案・発展例を引き受け、議論の形式と方向性を更新していくことは、公開のレクチャーが連続して行なわれる理由のひとつともなるでしょう)。
まず第1回目は、いまいち定義がふわっとしていてわかりづらい詩という形式をめぐり、具体的な作品や歴史、技法などをなるべく網羅的に確認しながら、そのわからなさを中心に考えます。たとえば詩を、目に見えず、耳にも聞こえないところで繰り広げられる運動と、その周囲に積み立てられた言葉の集まりとして捉えることで、実作のレベルでなにがわからないものとして立ち上げられ、操作されているのかを考えること。そうした不可視の表象の配置の現場に、詩の在処を見いだしながら、言語表現における問いを、レイアウトという概念の付近に組み立てていきます。それではさっそく。
予約方法:
※定員に達したため、予約受付は終了しました。
当日券も僅少ですがご用意しております。なお、立ち見でのご案内になる可能性もありますのでご了承ください。
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いぬのせなか座
山本浩貴(1992年生)+h(1993年生)、鈴木一平(1991年生)、なまけ(1991年生)、笠井康平(1988年生)からなる制作・批評グループ。詩や小説、散文作品の制作はもちろん、書籍の編集・デザインやパフォーマンスの上演、『ユリイカ』『文藝』『現代詩手帖』など各種媒体への批評・論考の寄稿など、さまざまな角度から言語表現の可能性や他表現ジャンルとの関係、共同制作の手法や意義などを考え、提示している。