木村悠介 <br>サミュエル・ベケット『わたしじゃない』

2019.6.20 - 6.24

木村悠介
サミュエル・ベケット『わたしじゃない』

サミュエル・ベケット

翻訳・演出

木村悠介

出演

伊藤彩里、神嶋知、増田美佳、三田村啓示

料金(前売・当日共)

一般 Normal / 2500yen
学生&U25 Students & U25 / 2000yen
※2回目以降のご観劇 Repeater / 1500yen
※小学生以下、介助・介護者等の付添人 / 無料

6.20 THU14:00(A) / 16:00(B) / 18:00(C) / 20:00(D)
6.21 FRI14:00(D) / 16:00(A) / 18:00(B) / 20:00(C)
6.22 SAT13:00(C) / 15:00(D) / 17:00(A) / 19:00(B)*1
6.23 SUN13:00(B) / 15:00(C) / 17:00(D) / 19:00(A)*2
6.24 MON11:00(A) / 13:00(B) / 15:00(C) / 17:00(D)*3
  • 受付開始・開場は開演の20分前 上演時間=約50分
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暗闇の中に浮かび上がる「口」が「彼女」と呼ばれる何者かの物語を語り続ける、ベケット後期戯曲の問題作『わたしじゃない』。演出・翻訳の木村悠介が独自に発見した技術「Boxless Camera Obsucura」を使い“物語を引き受ける〈私〉などこの世に存在するのだろうか?”という普遍的な問いを浮かび上がらせます。初演に引き続き出演は伊藤彩里、増田美佳、三田村啓示、そして新たに神嶋知がベケットの原文(英語)で出演。4名の異なる存在感を持つキャストと共に深化した『わたしじゃない』を上演します。
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「Boxless Camera Obsucura」とは
木村が映画前史の映像デバイスをリサーチし、様々な実験をする中で独自に発見し、命名した技術。本来、カメラ・オブスキュラとは「暗い部屋」を意味し、日中の屋外の風景などの対象物を、ピンホールやレンズを通して、密閉され光が遮られた箱状の「暗い部屋」の中に投影するという、空間的な隔たりを必要とする映像デバイスである。それに対して、「Boxless Camera Obsucura(箱なしカメラ・オブスキュラ)」は、対象物とレンズ、投影された映像が全く隔たりのない同一空間に存在することで、映像表現の最もプリミティヴな構造を露わにする。そして被写体と、純粋な光学現象によって投影された美しくも精細な虚像が並置される空間は、映像が持つ本来的な不可思議さを見る者に体験させる。

TOKYO, at SCOOL
2019.6.
20. Thu. 14:00(A) / 16:00(B) / 18:00(C) / 20:00(D)
21. Fri. 14:00(D) / 16:00(A) / 18:00(B) / 20:00(C)
22. Sat. 13:00(C) / 15:00(D) / 17:00(A) / 19:00(B)*1
23. San. 13:00(B) / 15:00(C) / 17:00(D) / 19:00(A)*2
24. Mon. 11:00(A) / 13:00(B) / 15:00(C) / 17:00(D)*3
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A.伊藤彩里 B.神嶋知 C.増田美佳 D.三田村啓示
A, C, D = 日本語上演  A, C and D = Japanese
B = 英語上演 B = English
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全回字幕なし No subtitle for all performances
上演台本 貸出可 (日・英・仏 / 要事前申込)
The English/French/Japanese script can be borrowed (Need to apply in advance)
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* = 終演後、アーティスト・トーク開催
ゲスト 1. 内野儀(批評家) 2. 𠮷田恭大(歌人) 3.蜂巣もも(グループ・野原 / 青年団演出部)

【チケット予約フォーム】 Ticket Reservation
https://www.quartet-online.net/ticket/not-i/

舞台監督:脇田友(スピカ)
制作補佐:桐澤千晶
上演許可取得代理:フランス著作権事務所
助成:全国税理士共栄会文化財団
主催:木村悠介

【お問合せ】 Contact
E-Mail:not.i.ticket@gmail.com
Tel:050-5307-9657(キムラ)※留守番電話にご用件をお残しください。折返しご連絡いたします。

木村悠介 Yusuke KIMURA

演劇、ダンス、パフォーマンスなど領域横断的活動を行う。近年は特に映像の歴史や構造に取材した作品を制作。他3名と共同制作を行うパフォーマンス・グループgallopでも活動。京都造形芸術大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)で学び、2012年にベルリンに渡り、ベルリン芸術大学内のHochschulübergreifende Zentrum Tanz Berlin(HZT Berlin)修士課程 Solo/Dance/Authorship(MA SODA)へ日本人で初めて入学。2016年に帰国し、日本での活動を再開。

伊藤彩里 Ayari ITO

京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒。 卒業制作のgallop『馬の最も速い走り方』を本公演演出の木村を含む他3名と共同演出・出演し、学長賞を受賞。現代美術家・演出家の高嶺格が手がけるパフォーマンスや映像作品、マレビトの会やport.Bなどにも俳優・パフォーマーとして出演。2017年、gallopを再始動。また、自身も主宰をつとめる劇団カイテイ舎では、年に一度古典作品の上演をしている。

神嶋知 Tomo Kohjima

旅する女優。国際的に映画・舞台に出演する傍ら、通訳・翻訳・リサーチアシスタントなど色々な形で舞台芸術プロジェクトに関わる。2014年ベルリンへ移住後、LA、東京との多拠点生活を送りつつ、世界中を漂泊。過去にチョイ・カファイ、悪魔のしるし、ナタリー・マクマホン等の作品に出演。慶應義塾大学にて美学・美術史学、英国ローズ・ブルフォード大学にてヨーロッパ舞台芸術を履修。

増田美佳 Mika MASUDA

ダンサー / ゴーストライター。これまで演劇、ダンス問わずさまざまな舞台作品に出演。近年は架空の詩人・文筆家 嵯峨実果子のゴーストライターとしても活動。2018年よりジャンル横断的に活動するユニットとして『mimacul』を主催。『ミことば』で平成27年度第33回世田谷文学賞 詩部門受賞。301句会所属。ウェブマガジンCLASSROOM Magにてコラム「惑生探訪記」を連載中。京都市立芸術大学 非常勤講師。

三田村啓示 Keiji MITAMURA

主に大阪を中心に活動。2005年より空の驛舎に所属する傍ら、ジャンルを問わず外部出演も多数。近年では俳優以外の活動も並行して行い、明倫art(京都芸術センター発行)の演劇レビューを3年間担当。また観客と創作者の交流の場として、小劇場観劇講座の運営に携わるなど、その活動は多岐に渡る。2018年より、大阪アーツカウンシル・アーツマネージャー。第18回関西現代演劇俳優賞男優賞受賞。