関田育子<br>『浜梨』

2019.6.7 - 6.10

関田育子
『浜梨』

クリエーションメンバー

黒木小菜美
小久保悠人
佐々木圭太
関田育子
冨田粥
中川友香
長田遼
長山浩子
馬場祐之介

公演日時

6月7日(金)19:30
6月8日(土)14:00 / 19:30
6月9日(日)14:00 / 19:30
6月10日(月)19:30

アフタートーク

6月7日(金)
19:30-佐々木敦
6月8日(土)
14:00-桜井圭介
19:30-村社祐太朗
6月9日(日)
14:00-山縣太一
19:30-徳永京子
6月10日(月)
19:30-長谷川優貴
(敬称略)

料金

前売り一般 3,000円
U-18 1,000円
当日一般 3,500円

6.7 -19:30
6.8 14:0019:30
6.9 14:0019:30
6.10 -19:30
  • 受付開始・開場は各回とも開演30分前から

人間は自身の生活の有用性に合わせてものを見るため、俳優の身体と建物(劇場)の壁や床が観客にとって等価に見えることはありません。一方、演劇では、物語あるいはそこにはないものへの眼差しと、実際に俳優や劇場という空間がそこにある、という事実が重なっています。そこで私たちは、有用性の中で規定された距離感、あるいは物事に対する遠近法を一度解体し、新たな視線を構築する「広角レンズの演劇」の創作を試みています。今作は、SCOOLにて約1年前に上演した『夜の犬』とは少し違った角度から「広角レンズの演劇」にアプローチします。

関田さんの演劇は何回も見ています。いつも気になってることは、会場のドアが開いていること。もしくは半開きみたいになっていること。演劇はたいてい密閉されたクローズドな空間でおこなわれるモノですが、関田さんの演劇は外の世界と繋がっています。外からの風が、劇場内には流れてきています。しかしその演劇で語られる物語は物語然としていて、ソリッドです。だから僕はたとえばだだっ広い河原で風に吹かれ雨晒しになっている固い岩のようなものを、見ていていつも想起します。
(犬飼勝哉)
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関田育子の演劇を観るといつも私は、目の前の空間で今まさに起きている出来事が、確かなものである筈の現在形からすっぽりと外れていって、いつでもない時間のどこでもない場所に移行してしまうような不可思議な感覚にとらわれる。
目の前に確かにいる筈の俳優たちも、役柄とも本人自身とも異なる、ある意味で抽象的な、だがまたある意味ではひどく生々しい存在感を身に纏ってゆく。
演劇の時空間は「今ここ」でも「かつてどこかで」でもないというおそるべき真理を、彼女の演劇は教えてくれる。
(佐々木敦)
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関田育子の演劇は、きわめて小さな、些細な、出来事・光景・会話から出来ている。にもかかわらず「驚き」に、さらに言うならば「スリルとサスペンス」に満ちている。これは、彼女の演劇が想起させる(と誰しもが言うところの)小津安二郎の映画と相同である。つまり、小津作品が「市井の人々のささやかだがかけがえのない日常が(ノスタルジックに)綴られた」物語であるかに見えながら、そのきわめて奇妙な・大胆な(したがってきわめて不穏等な)カット/構図に一瞬ごとに驚かされる運動体=フィルムであるように、関田育子の演劇でも、その大胆・不敵(不埒)な表象の「仕方」にただただ唖然(陶然)とするばかりの私なのだった。
(桜井圭介)

ご予約:
https://passket.net/r/o_5cc855ea7a3e2

お問い合わせ:関田育子
メール ikukosekitai@gmail.com

制作:
冨田粥、馬場祐之介
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デザイン:
長山浩子
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写真:
小島早貴
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協力:
SCOOL

関田育子

1995年生まれ。
立教大学現代心理学部映像身体学科卒。
2016年に同学科教授・松田正隆氏が代表をつとめる、マレビトの会のプロジェクト・メンバーとなる。フェスティバル/トーキョー16主催プログラム『福島を上演する』に演出部として参加する。
フェスティバル/トーキョー17「実験と対話の劇場」では、演劇作品『驟雨』(作・演出)をあうるすぽっとにて上演した。

〈作品歴〉
2018/2/24-25  『寄居虫の丘』北千住BUoYにて 

2018/3/16-18  『人々の短編の集』スタジオ空洞にて

2018/8/24-26  『夜の犬』SCOOLにて

2019/1/18-21  『柊魚』早稲田小劇場どらま館にて(「どらま館ショーケース2019」参加演目)

2019/2/24  『寄る辺のない悪魔』立教大学 新座キャンパス ロフト1にて(「カフカ・プロジェクトvol.2 冬のカフカ祭」参加演目)