わたしたちの映画

2017.6.4

清原惟監督レトロスペクティブ

わたしたちの映画

日程

6月4日(日)

13:00
『暁の石』(2014年、30min、共同監督:飛田みちる、PFFアワード2014入選)
『しじゅうご円』(2015年、15min)
『音日記』(2016年、30min)

15:00
『ひとつのバガテル』(2015年、72分、PFFアワード2015入選)
『火星の日』(2017年、10min)

17:00
『わたしたちの家』(2017年、80min)
『波』(2017年、5min)

17:00の回上映後
トーク 三浦哲哉(映画批評家、青山学院大学文学部准教授) × 清原惟

料金

一回券 1000円+1ドリンクオーダー
二回券 1500円+1ドリンクオーダー
通し券 2000円+1ドリンクオーダー

6.4 13:0015:0017:00
  • 開場は上映時間の15分前になります。
  • 各回入れ替え制になります。
  • トークにはどの回をご覧の方でもご入場いただけます。
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_清原惟監督は、かつて私が講師をしていた武蔵野美術大学映像学科の教え子である。彼女は高校の時から映画を撮っていて、ムサビ時代の二本の作品が2年連続でぴあフィルムフェスティバルに入賞を果たした。その後、藝大の映像科大学院に進み、諏訪敦彦、黒沢清両監督のもとで本格的に映画を学んだ。藝大の修了制作として発表した長編『わたしたちの家』は黒沢氏に絶賛された。この若きシネアストの最初のレトロスペクティブを開催する。PFF入賞作『暁の石』『ひとつのバガテル』と『わたしたちの家』を観れば、わずか数年の間にその作品世界が飛躍的な進化を遂げていることがわかるだろう。また同時に、彼女の映画の佇まいが、はじまりから現在まで見事に一貫していることも。
以下に『わたしたちの家』に寄せた私のコメントを再掲する。
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「2個の者がsame spaceヲoccupyスル訳には行かぬ」。百年以上前に、夏目漱石はこう書いた。
父親を失った少女と、記憶を失った女性の、まったく別々の物語が、ひとつの「家」の中で交錯する。
だが、二つは、ほんとうに「別々」なのか?
映画史上、誰一人として思いつかなかった、特異かつ甘美な室内劇。
謎に満ちた形而上的スリラーであり、切実で清新な思春期映画であり、女同士の類い稀な友愛の映画でもある。
ジャック・リヴェットの魂は、こんなところに転生していた。
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たった一日の早すぎる回顧展、見逃してはならない。
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佐々木敦

予約方法:
【当日券について】
6/4(日)12:30より、各回の当日券を若干数販売します。混雑状況によって座布団席や立ち見席でのご案内になる可能性がありますのでご了承ください。
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※15:00の回、17:00の回について、定員に達しましたので予約受付は終了しました。なお、他の回はまだお席がございます。当日券の有無については追ってお知らせいたします。
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info@scool.jp にてメール予約受付。
※ 件名「わたしたちの映画」本文に「お名前」「電話番号」「券種:①一回券②二回券通し券のいずれか」「ご希望の鑑賞日程(13:00、15:0017:00)の組み合わせ」「枚数」をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。

お問合せ:SCOOL
メール info@scool.jp

清原惟

1992年生まれ。東京都出身。武蔵野美術大学映像学科、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域卒。武蔵野美術大学在学中 に監督した『暁の石』がPFFアワード2014に入選。同卒業制作の『ひとつのバガテル』がPFFアワード2015に2年連続で入選、第16 回TAMA NEW WAVEにノミネートされる。近作に藝大修了制作の『わたしたちの家』がある。